バリ島でも、美郷町でも。
地元の人と組み合い、“新名物”を仕掛ける4児の父

田中 利典さん

地域文化産業創成グループ本郷BASE

関わってくれる人たちがどうなっていくか。“正”の連鎖があって、自分たちも喜べる。
間違いない、っていう感じ。

2020年8月に、17年住んだバリ島から家族で美郷町に移住した田中利典さん。奥さんの紗江さんと一緒に、バリ島と美郷町の友好関係にのせたものづくり事業を手がけています。一つは、バリの伝統であり家庭の味でもある辛み調味料「サンバル」ビジネス。地元の高齢農家さんや薬草研究会と協力し、地元野菜・薬草を取り入れた生産体制で製品づくりに取り組んでいます。もう一つ並行してすすめているのが、こちらも美郷町の山に自生するまたたびを漬け込んだ“秘伝のまたたびシロップ”でつくるクラフト・コーラ。地元の人と山に入ってまたたびを採取し、楽しく製品づくりをしています。

という具合に、田中さんの美郷町でのビジネスは地元の“お宝”を活かすこと。「地元にあるもの、地元の人と一緒にやっていけることが大事」だと言います。

自身も住む都賀本郷は、新しいことをはじめやすい、はじめていける土壌ができはじめている気がする、と田中さん。近所に住む、移住のきっかけをくれた「濁酒蔵元 邑川」の田邊裕彦さんがつくるどぶろくにもラベルのデザインで一役買うなど、地元の人のものづくりにも関わります。

地域おこし協力隊で移住する人たちが事業を起こしやすい仕組みづくりの一環として、地域文化産業創成グループ本郷BASEの運営もおこなっています。

町のなかで気の合う人、やろうと言ってくれる人と一緒に事業をつくり、関わり、仕事をつくり、将来的に正社員登用ができる地元企業になっていけば、それもまた住みやすい町づくりの一助になっていく。そういった“正”の連鎖がまわっていくことは、そこで生活する自分自身にとっても大きな喜び。まだまだ余白のある地方で取り組む面白さを、まずは自らで実践中。

意固地にならずに「流れに身を任せてみる」ことが、美郷町で自分にできることを見つけられている秘訣だと、教えてくれました。

みさとサンバル

バリ島の食卓には必ず置かれている辛味調味料「サンバル」。現地のお母さん直伝のレシピをベースに、美郷町ならではの味わいにアレンジしています。薬草栽培に力を入れる美郷町ならではの素材と言えるトウキやノビルから、唐辛子やニンニク、パプリカ、レモングラスといったバリでもポピュラーなものまで、材料はほとんどが美郷町産。ネットショップでは販売をすれば即完売、ふるさと納税の返礼品としても人気を集めています。
肉に魚にスープにカレーに、少し入れるだけで辛さと旨味が広がる。無添加でエスニックな万能調味料です。マーボー豆腐にチョイ足し、インスタントラーメンにチョイ足しもお勧め。

名称:辛味調味料
原材料名:トマト(島根県産)、なたね油、野蒜、玉ねぎ、唐辛子、にんにく、ピーマン、レモングラス、トウキ葉、海老醤、食塩(一部にえびを含む)
アレルギー:えび
内容量:70g
消費期限:製造日から6か月
価格:680円 ※別途送料がかかります
HP:http://misato-sambal.com/
※ネットショップからご購入いただけます
ふるさと納税ページ:https://www.furusato-tax.jp/product/detail/32448/5329643

Photos by Yusuke Nishibe
Text by Sako Hirano (HEAPS)

本記事は2023年3月の取材に基づいて構成したものです。