社協マン、オン・ザ・ラン!
春夏秋冬、全力で町を奔走する情熱屋

兒島 智和さん

社会福祉法人美郷町社会福祉協議会

社協マンは夢追い人じゃないと駄目だよって教わった。
夢を追わないと、ああしたい、こうしたいってものがないと、進めないというか。

「生まれも育ちも、ずーっと美郷町。“社協マン”は町づくりの連絡網と橋渡しです」とは、兒島智和さん(45)。21歳から社会福祉法人美郷町社会福祉協議会(以下、美郷社協または社協)に勤めはじめ、4年前から事務局長として奔走中です。

高齢者、障がい者、児童への支援を主要事業に大小さまざまな福祉企画を考え実行すること、また調査、連絡網として機能するように動くなど、町のライフラインである美郷社協。

社会福祉とは「町づくりなんですよね。町に生きる“個”を、“みんな”で支え合う。みんなが参加してみんなでいい町にしていくこと」と兒島さん。枠組みや型にとらわれずに動ける民間の強みを最大限に発揮しながら、美郷町に暮らす一人ひとりが困ったときに頼られる存在になりたい、と話します。

“社協マン”になったばかりの頃、とにかくいろんな研修や勉強会に足を運んだそう(どこにいっても見る顔なので、他の社協さんから「金太郎飴みたい」とジョークを飛ばされたことも)。「学んで気持ちが昂っても、なかなか自分の地域ではできない。それにしゅんとしたこともありました」。それでも、くさったことはない。事務局長になったいまは「ほかで学んで帰るのではなく、自分の地域(美郷町)で学べたら」と、講師を呼ぶ機会も積極的に考えています。

今後は、業種や分野を越えて町の課題解決に取り組めるような下地づくりも積極的にすすめていきたい、とも。「学校教育、商工会、農業、林業、いろんなところとも定期的に関われるような繋がりをつくっていきたいです」。町の未来は、福祉だけでやるのではなく、“福祉をきっかけ”に起こしていくものだから。

「社協は“みんな”への灯(ひ)付け役。“誰か”じゃなくて、みんなでいい町づくりをやっていくために、一人ひとりに灯(ひ)をつけていく役目だと思う」。

駆け出しの頃に先輩から受け継いだ言葉は、いまでもモットー。それは「社協マンは夢を追う」。

町をよくしていくために、ワクワクしていたい。町の大人たちがワクワクしてこそ、次を担う子どもたちにもきっと伝わっていくと思うから。中長距離を、時々猛ダッシュしながら、長く強く走っていく。兒島さんと話していると、そんな絵が浮かんできます。個性ある“社協マン”のいる美郷町は、社会福祉も情熱たっぷりです。

美郷町社会福祉協議会

モットーは「あなたのため、わたしのため、みんなでつくろう福祉の輪」。誰もが安心して暮らせるまちづくりに欠かせない、地域福祉の要です。
社会福祉協議会は全国どんな地域にもあるものですが、なじみのある人は決して多くないかもしれません。でも美郷町では、なにかあったら「とりあえず社協」。いい意味でお節介で、ワクワクすることが大好きな社協マンたちは、頼れる相談相手として今日も美郷を駆け回っています。

所在地:島根県邑智郡美郷町粕渕195-1
TEL:0855-75-1345
FAX:0855-75-1439

Text by Sako Hirano (HEAPS)

本記事は2023年3月の取材に基づいて構成したものです。